NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

アメリカで最強の人気を誇るNFL。人間を超越したNFLの名選手や、試合結果・移籍情報などのニュースを熱くレポートします!

NFLチーム紹介【17】沈黙する羊たち ロサンゼルス・ラムズ

80年という歴史の中で移転を繰り返したフットボールチーム

f:id:kazumax78:20171030175734j:plain

 

 1937年に設立された、相当に古い歴史を持つラムズ。設立当初はクリーブランドにありました。その後ポール・ブラウンが作ったブラウンズができて、ラムズフランチャイズをロサンゼルスに移しました。1973年から7年連続で地区優勝し、第14回スーパーボウルに出場しますが、スティーラーズに破れます。

その後、ロサンゼルスから、セントルイスフランチャイズを移して、そこで第34回のスーパーボウルを制覇してNFLチャンピオンに輝きます。

 

そしてまた引っ越しをします。今度は、同じカリフォルニア州ですが、イングルウッドという街に引っ越します。今回は、そんなラムズを紹介するわけですが、冒頭にラムズフランチャイズとなった各地の街を簡単に紹介したいと思います。

 

なんでまた羊?家畜の印象

f:id:kazumax78:20171030180051j:plain

 羊・・・なんか家畜の印象が強いですね。僕らからすると、羊ってこんな写真の印象ですよね。「ふれあい牧場」とかにいるような小学生が触っても安心な。それがなんで?アメフトのような激しいスポーツのロゴになったのか。

 

ラムズの羊と言えばこっちの方

f:id:kazumax78:20171030180922j:plain

ワシントン ビッグホーンという品種の羊です。ご覧の通り、ふわふわした羊毛よりも立派な大きな角に目が釘付けになります。「優しさ」や「癒やし」よりも「戦って群れを守る」という獰猛な獣という印象です。ラムズの羊はこっちのイメージですね。

 

 余談ですが、羊と人間との付き合いは古いです。羊は食用であり、その毛皮を使って、衣服の原料になったり、羊なしでは人間文明の発展は無かったといえます。さらに12星座の1つでもあり、牡羊座なるものがあるほど、羊は人間と切っても切れない関係なんですね。

 ちなみに牡羊座の基本性格ですが、負けず嫌いで、パワフル、ダイナミックな行動力をもち人々を牽引するリーダーシップを持っている。どんな分野においても自分が一番になるまで、しつこく挑戦する。という特徴があります。というように、弱い家畜という印象よりも、こっちの印象が強いのかもしれないですね。

 

クリーブランド時代

f:id:kazumax78:20171030182031j:plain

f:id:kazumax78:20170524140441g:plain

この街は、

  1. 最も惨めな街
  2. 最も住みよい街
  3. 全米危険な街7位

などに選ばれていて、正直どんな街なのかは、行ってみないとよくわからんですね。

 オハイオ州の中心都市圏であるクリーブランド都市圏は人口が200万を超え、大きな経済力を持っています。フットボール殿堂やタイヤの街アクロンなどを有しており、ロックンロールの広めた街として、ロックの殿堂などがあります。エリー湖という風光明媚な湖から眺めるクリーブランドシティはなかなかの景色ですね。

 

ラムズはこの町に、およそ10年間フランチャイズを置いていました。

 

ロサンゼルス時代

f:id:kazumax78:20170524114104j:plain

 アメリカゴールドラッシュの町、映画の町ハリウッド、ユニバーサルスタジオがあり、エンターテイメントの町、ビバリーヒルズ、ドジャーズ、などなど、ロサンゼルスはアメリカでNYと比する最も巨大で著名な世界都市です。当然人口も経済力も全米屈指でありますが、それと同じく治安の悪さでも有名です。

 

 ロサンゼルス市内だけでも人口が370万人、ロサンゼルス都市圏では人口1500万人を超えるメトロポリスです。もともとはスペイン王国の植民地であり、独立宣言後もスペイン言語を話す国民が多いため、アメリカ大統領選挙では、ロサンゼルス市のあたりではスペイン語での選挙演説を練習する候補者もいるそうです。

 この町の大きな産業は、第一に石油化学産業、次いでロッキードボーイングなどの航空宇宙産業、そして三席に映画・エンターテイメント産業、そして商業・金融業、最後に旅行観光にまつわるサービス業や、その他ファッション関係です。宇宙産業ってのは響きがいい。夢があるね。僕もやりたいと思います。

 

 そしてやはり、大きな町ですから、NFL以外の4大スポーツ勢揃いです。ドジャーズレイカーズ、キングズ。どれも有名なチームですね。

f:id:kazumax78:20130725073658j:plain

f:id:kazumax78:20170524115451j:plain

f:id:kazumax78:20120611200732j:plain

やはり、でかい町にNFLのチームがあるってのはいいね。ラムズはここに来た後、セントルイスに移りますが、また戻ってきます。

 

 

セントルイス時代

f:id:kazumax78:20171030181630j:plain

 ここは全米では20番目に大きな町です。都市圏全体で280万人。ただセントルイスシティそれ自体はそれほど大きくなくて、30万人くらいの町です。沖縄の那覇市が31万人ほどですので、それくらいのサイズ感でしょうね。

MLBではセントルイス・カージナルズ、NHLではブルースというチームがイますね。

f:id:kazumax78:20170524115110j:plainf:id:kazumax78:20170524115510j:plain

ラムズセントルイスに1995年に移転し、2015年までの20年間このまちをフランチャイズにしていました。そしてこの時期、ラムズスーパーボウルを制覇するのです。

 

1999年シーズン、第34回スーパーボウルです。対戦相手はテネシータイタンズ。QBはカート・ワーナー、対するタイタンズのQBはスティーブ・マクネア。

f:id:kazumax78:20170524122436j:plainf:id:kazumax78:20170524122336j:plain

 

23-16という接戦の末、チャンピオンシップに輝きます。ラムズのRB、マーシャル・フォークは素晴らしいパフォーマンスを見せて、チーム勝利の原動力になりました。

f:id:kazumax78:19991205000000j:plain

ラムズの勢いはこのシーズンで止まらず、次の次のシーズンである2001年シーズンの、第36回スーパーボウルにも出場します。

f:id:kazumax78:20170524122726j:plain

こちらは惜しくもペイトリオッツに破れますが、このセントルイス時代のラムズは非常に良い戦績を残しています。

2002年シーズンからの戦績は地区優勝が2003年の一度だけで、シーホークスにやられっぱなしです。ですので、カート・ワーナー以後のおよそ15年の間、鳴かず飛ばずのチームとしてその汚名を広めているわけです。そうしてクロエンケオーナーが移転の意を固めます。

 

f:id:kazumax78:20170524140125j:plain

ロサンゼルスのイングルウッドに移転を決定しようとするころ、セントルイス市民たちは、ラムズのホームはセントルイスというプラカードを出して猛烈に反対運動をしていました。当然、セントルイス市民からすると、とっても強いNFLのチームがいる町として、誇りに思っていたに決まっています。しかし、そこはそれビジネスの価値観とは合わず、市民の意気虚しく、ロサンゼルスに移転が決定しました。

f:id:kazumax78:20170524120646j:plain

 


Los Angeles Rams - Movie Trailer

 

 

次はイングルウッドという町に行きます。

f:id:kazumax78:20150206154333j:plain

聞いたことのない町の名前ですが、ここはロサンゼルス都市圏の一つの都市です。ロサンゼルス国際空港のほぼ真横に位置する都市でロサンゼルス都市部まで車で20分、ドジャーズスタジマムまで30分です。

f:id:kazumax78:20170524120706j:plain

クロエンケオーナーは、この町に総工費2200億円の7万人収容のスタジアムを建設しています。スゴイ金ですね。信じられません。どうやって調達するのでしょうかwww。昨年の2016年シーズンからロサンゼルス・ラムズとして活動しています。

 

 

ラムズの現況概要

オーナー 大資産家スタン・クロエンケ

f:id:kazumax78:20170524141923j:plain

クロエンケグループのトップ、スタンクロエンケがオーナーです。彼は不動産ディベロッパーとして、ビジネスを拡大させていきます。そして大きな転機は結婚でした。というのも、彼の妻になったのが、世界最大の小売業者であるウォルマート一族の創業者、サム・ウォルトンの娘だったからだ。2016年の調査でも世界で最も裕福な一族として、13兆円を超える資産を持っている。

スタンと娘のアン・ウォルトンが結婚したことにより、ウォルマートが開発する商業エリアの特権は、全てスタングループが担うことになり、彼の資産は莫大なものに成長していく。そして創業者であるサム・ウォルトンが亡くなった後、娘が莫大な遺産を相続することになった。自分のビジネスで稼いできた分と、その遺産とを合わせて、スタン・クロエンケはかつての夢であったスポーツビジネスに動き出す。

f:id:kazumax78:20170524142026j:plain

NFLではラムズのオーナーになり、イングランドプレミアリーグではアーセナルのオーナーにもなり、NHL(アバランチ)、NBAナゲッツ)、MLS(ラピッツ)の5つを所有している。

 

主要選手と昨今の成績

チームの戦績はこの5年で全て負け越しと、正直振るわない。2000年のときの強いラムズはどこへやらという感じです。スーパーの店員をしながら、NFLを夢みていたQBカート・ワーナーがスーアーボウル制覇をしてしまうというシンデレラ・ストーリーは全米の誰しもが知ってる話でした。だが、今はもうホコリまみれの物語。早く次のラムズストーリーを聞かせて欲しいところです。 

 

QB ジャレッド・ゴフ

f:id:kazumax78:20161016120822j:plain

 2016年のドラフトでround1 全体1位指名でラムズに指名されたQB。カリフォルニア生まれで、大学もカリフォルニア州立大。ラムズもカリフォルニアってことで、カリフォルニアから出たことのない、西海岸野郎ですね。顔もイケメンでプレイもかっこいいので人気選手になりそうです。昨年はルーキーイヤーということですが、その成績はもう一つでした。

 プレスコットのパス獲得ヤードと単純に比較しますと、goffは1089yds、プレスコットは3000ydsを超えています。出場試合が6試合のみという結果でしたので、仕方ないといいたい。しかし、それでもチャンスに弱い印象が2016年には残りました。

 

2017年 ゴフをフランチャイズQBにし、チーム再構築

f:id:kazumax78:20171030185605j:plain

  2016年の終わりには「ティム・ティーボウの再来か?」とすら感じてしまう状態でした。しかし、やはりゴフはドラフト全体指名1位のとびきりの人気選手。2017年に新ヘッドコーチのショーン・マクベイが着任してからというもの、ものすごい成果を出しています。ワイルドカードで出れれば幸い、くらいの予想を裏切り、現在地区首位です。ゴフのプレイも洗練されてきており、ゲームを観るのが本当に楽しみ。

 

 

RB トッド・ガーリー

f:id:kazumax78:20151206123556j:plain

2015年のドラフトの人気選手。round1pick10でラムズに指名されている。しかしその記録はあんまりピリっとしないものでした。ラッシングで880ydsほど。WRが弱いラムズが強くなるには、ガーリーのランがでることが大事。彼のパフォーマンスがそれほど悪いとは思えないですが、記録はRB界では、2016年度は下の方でした。

 

f:id:kazumax78:20171030185954j:plain

しかし、そのトッド・ガーリーも2017シーズンを迎えてから別人のような働き。というよりも本来のパフォーマンスが発揮できるよう、オフェンスチームのバランスが整ったことと、やはりマクベイHCのプレイコールが良いのでしょう。現在リーグ3位の記録を出してゲームを支配しています。

 

WR サミー・ワトキンス

f:id:kazumax78:20171030190421j:plain

もとビルズのエースWR。2017年からラムズに移籍している。類まれなるボディーコントロールでゲイン獲得。球際に強い素晴らしいWRです。以前はテボン・オースティンという選手がエースWRでしたが、サミーが現在のメインターゲット。

 

 

DT アーロン・ドナルド

f:id:kazumax78:20170214100943j:plain

ラムズが持つ二人目のスター選手ですね。DT界では有数のパフォーマンスを持っている選手です。笑顔が素敵なのにも関わらず、そのパスラッシュしていく姿は猛烈すぎて怖いほど。NFLのBEST インテリアラインマンにも選ばれています。

2014年のドラフトで全体指名13位でラムズでデビューしています。

 

 

OLB ロバート・クイン

f:id:kazumax78:20171030191416j:plain

アーロン・ドナルドが自由に動けるのも、後ろにクインがいるから。また詳しくレポします。

 

CB トルメイン・ジョンソン

f:id:kazumax78:20171030191420j:plain

CB十指にはいる名選手かと。彼がいるだけでディープゾーンの守りが非常に硬い。

 

 

 

2017年に復活したラムズ!やはりショーン・マクベイが大きい!

f:id:kazumax78:20170113122028j:plain

とにかく課題が山積みだったラムズが。2017シーズン、一気に頭角を出しました。歴代最年少の35歳でのHCに就任した彼、ショーン・マクベイはワシントン・レッドスキンズアトランタ・ファルコンズで、QBコーチをしてきた男。QBカーク・カズンズや、QBマット・ライアンを育てたその手腕でもって、若手の宝石、QBジャレッド・ゴフを磨いている。彼の育て方はなかなか荒削り。とにかくゲームに!ゲームに!とゴフの積極性をどんどんと使っている。これからのラムズの快進撃に大きな期待です!

 

最後にチアリーダーズ!

f:id:kazumax78:20141130112018j:plain

f:id:kazumax78:20170524181253j:plain

f:id:kazumax78:20160428143702j:plain